健康管理士による健康講座ブログ第二回目

時計屋であり健康管理士の宮雄介と申します。さてさて健康講座ブログ第二回目という事で、今回は誰もが知ってる病気アトピー性皮膚炎についてお話しようと思います。最近子供さんにもすごく多くて、この病気に悩まされてる方は非常に多いと思います。どういったメカニズムで起こるのか?また予防方法は?・・・詳しくお話致します。

アレルギー・・・アトピー性皮膚炎について

アトピーとはどんな病気?

そもそもアトピーとは遺伝性の先天的過敏症のことをいい、アトピー性皮膚炎とは遺伝的にIgE抗体(免疫グロブリンE)をつくりやすい体質の人が外から入ってくる抗原物質(アレルゲン)に対してアレルギー反応を起こしてできる皮膚炎のことをいいます。アトピー性皮膚炎の特徴は、まずドライスキン(乾燥皮膚)に湿疹が起こることです。このドライスキンには、角質の中にある(セラミド)が関係しておりアトピー性皮膚炎にかかるとセラミドが減少し、発症や悪化の因子となります。また、かゆみが激しく慢性的であることも大きな特徴です。

なにが原因で起こるの?

直接の原因となるものをアレルゲンと呼んでいますが、これは環境の中にあるものと食べ物との二つに分けられます。環境の中にある代表的なものは、ホコリ、ゴキブリの糞やダニなどの害虫、カビの胞子、スギやブタクサ・カモガヤ・ヨモギなどの花粉、動物の上皮・毛、繊維くずなどになります。食べ物では、卵・牛乳・大豆・肉などが挙げられます。ただしアトピー性皮膚炎の場合は、抗原抗体反応で起こる病気と考えられているがはっきりとしたアレルゲンはみつかっていないため、真の原因は未だ明らかにされていないようです。

予防はできる?

アトピー性皮膚炎患者の皮膚や粘膜は通常の人より弱く、外界の物質を刺激として受け止めてしまいやすい状態にあります。発症させるきっかけとなる可能性がある要因を、一つ一つ念入りにチェックして、それを避けるように注意しなければなりません。

 

食事面・・・ある食品と症状の発症とに密接な関係があると疑われたら、注意深く食品を観察し、その食品を摂った後、症状の悪化がみられるようであればそれを除去することが必要です。

 

日常生活面・・・肌に触れるものの点検が必要です。アクセサリーやメガネ、衣服などから、化粧品や香水、洗剤、石鹸の選び方や使い方、入浴やシャンプーの仕方などが重要になってきます。汗や汚れによってもかゆみや湿疹が増加しやすいので直接肌に触れるものは常に清潔に保つことも大切です。

 

環境面・・・アレルギー性疾患は特にハウスダストなどが抗原の大きな因子になっている場合が多いので、室内は常に清潔にし、汚れが身体に触れないようにしておくことが大切です。疲労が重なっている、生活が乱れている、睡眠不足になっているなどで身体の抵抗力が弱くなっていったり、なんらかの心理的なストレスをため込んでいる時は症状の安定や改善は得られないとみてよいと思います。

 

 

治療のポイント

アトピー性皮膚炎はそのメカニズムがはっきりしていないため、決め手になる治療法は、まだ確立されていないといっても良いです。そのため民間療法も含め、さまざまな治療法が行われています。その際は慎重に検討し、自分が納得できる治療法を選ぶべきです。アトピーは(生まれつきのアレルギー体質)+(皮膚が弱い)+(アレルゲンが身近にある)という三つの条件が重なった時に起こります。つまり、これらのうちのどれかをなくせば発症しないと言われています。

生まれつきの体質や皮膚の弱さを変えることは不可能ですが、アレルゲンを減らすことは可能です。ただステロイドを塗るだけでなく、まずはアレルゲンを検査し、それを少しでも減らしていくために、皮膚を清潔に心がけるなど生活上のケアをきちんとしていけば確実に良くなるといわれています。

 

●風呂場のカビを退治する

●新品の衣類、シーツなどは必ず洗濯してから使用する

●服を出しっぱなしにして、壁にかけておかない

●なるべく合成洗剤を使わない

●早起きさせて、昼寝をやめさせる(夜寝つきをよくするため)

●毎日掃除機をかける

●観葉植物は外に出す

●家の中では禁煙にする

●薄着の習慣をつけさせる

●外で元気よく遊ばせる

●外から帰ってきたら手や顔を洗わせる

いかがでしたか?アトピー性皮膚炎は確実な治療法がなく、すぐに治らないので長く付き合っていかなければなりません。ただし生活改善によって予防することはできます。今現在悩んでおられる方には、このブログの内容を少しでも参考にしていただけたらと思います。